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【防災の日】災害時に役立つごはんの豆知識!~ポリ袋活用編~

【防災の日】災害時に役立つごはんの豆知識!~ポリ袋活用編~

はじめに

災害への備えに対する意識は年々高まり、非常食の種類も豊富になってきました。
しかし、非常食も保存できる量には限りがありますし、栄養バランスを考えるとできるだけ調理もしたいところ。
また、被災したら冷蔵庫の食材は早く使い切る必要もあるでしょう。
そこで今回は、カセットコンロで作るごはんの豆知識をご紹介します。

ポリ袋で作るごはん(湯煎調理・パッククッキング)

災害時の湯煎調理は、最低限の水で安全に調理できるため、農林水産省や自治体でも推奨されています。
ポリ袋で作るごはんに必要なものは、鍋とお皿、湯煎対応可能な「高密度ポリエチレン製」のポリ袋です。
ここでご紹介するごはんは、カセットコンロや電気ポットで作れますので、ぜひ参考にしてみてください。

白米

【材料】
・米 60g
・水 100㏄
※おかゆの場合は米1:水5

【作り方】
1.米(研がなくてOK)と水を袋に入れ、空気を抜いて上の方で口を結ぶ
2.鍋にお皿を入れて水を沸騰させる
3.鍋に1の袋を入れて40分弱火で加熱すれば完成

電気ポットなら98℃に設定して40分加熱すれば完成です。

だし巻き卵

【材料】
・卵 2個
・だし 大1
※味付けはお好みで砂糖などを加える

【作り方】
1.袋に材料をすべて入れる
2.袋を揉んで全体をよく混ぜる
3.空気を抜き上の方で口を結んだら、沸騰した鍋に入れる
4.8~10分ほど加熱すれば完成

だし巻き卵に限らず、オムレツなどの卵料理は10分程度湯煎すればできますので、いろいろアレンジしやすいと思いますよ。

高野豆腐の味噌汁

【材料】
・水 150㏄
・だしの素 小1
・味噌 10g
・乾燥わかめ 1g
・高野豆腐 10g

【作り方】
1.高野豆腐をポリ袋に入れ、水(分量外)で少し戻す
2.袋に1の高野豆腐と水を入れ、空気を抜いて上の方で口を結んだら沸騰した鍋に入れる
3.5分ほど加熱したら、味噌を溶かしわかめを入れて完成

ここまでご紹介した「白米」「だし巻き卵」「高野豆腐の味噌汁」で、和朝食メニューになっています。
同じ鍋で一度に調理できるので、災害時には節水にもなります。

蒸しパン

【材料】
・ホットケーキミックス 100g
・水 70cc
・卵 1個

【作り方】
1.材料をすべて袋に入れて、よく揉んで混ぜる
2.空気をしっかり抜いて上の方で口を結んだら沸騰した鍋に入れる
3.15分加熱後、ひっくり返してさらに15分加熱したら完成

蒸しパンは、入れるものでアレンジができるので、小さいお子さんのおやつとしても、大人の食事としても活用できます。
袋での調理なので、災害時以外でもお子さんと一緒に作ってみるのも楽しいと思いますよ。

パスタ

【材料】
・乾燥パスタ 100g
・水 200㏄

【作り方】
1.袋にパスタを入れて水を入れる。パスタが入らなければ半分に折る
2.沸騰した鍋に入れて、袋の表記時間茹でれば完成

シンプルにパスタのみの作り方をご紹介しましたが、
・お茶漬けの素
・ツナ缶やサバ缶
・コーンポタージュなどのスープの素
などと一緒に調理してもおいしいのでおすすめです。

1時間~1時間半ほど水に浸してから湯煎すると、茹で時間を短くすることもできます。

湯煎調理(パッククッキング)のコツ5つ

湯煎調理(パッククッキング)を上手にするコツは5つです。

袋に食材を入れすぎない

調理すると食材から水分が出たり膨らんだりしますので、十分余裕をもって食材を入れましょう。
また、食材を入れすぎると火の通りにばらつきが出るため、食中毒等の危険もあります。

空気をしっかり抜く

温められた空気は膨張するので、事前にしっかり空気を抜いておく必要があります。
水を貼ったボウルに袋ごとつけると水圧で真空に近い状態にできます。

袋の口は上の方で結ぶ

1と2で触れたように、調理すると中の体積が増えるため、余裕を持たせておく必要があります。
しっかり口を結ぶと開けにくくなるので、輪結びにしておくといいでしょう。

鍋の底には耐熱のお皿やザルを敷く

鍋にそのまま袋を入れて湯煎しているものもありますが、袋の耐熱温度は120℃程度までなので、鍋底に直接触れると袋が溶ける可能性があります。
必ず、耐熱皿や耐熱性のザルなどを使用してください。

袋には一人分の材料を入れる

中の食材が均等に加熱できるよう、一人分、多くても二人分までにしておくと失敗が少なくなります。
大きいもの一つより、小分けにした方が、加熱時間の短縮やガスの節約にもなります。

まとめ

今回は、湯煎調理(パッククッキング)についてご紹介しました。
災害時以外でも、洗い物を増やしたくないときやお子さんと一緒に調理したいとき、離乳食作りやアレルギー食作りなど、日常生活でも活躍する場面は多いです。
防災対策として、また、日常の手間・時短テクニックとしてぜひ取り入れてみてください。

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