消防・防災情報
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避難所生活で何が必要?必要な物やお役立ちアイテムも紹介

はじめに
南海トラフ地震の発生確率が引き上げられたことに伴い、災害時への備えもより一層現実味を帯びてきました。
非常持ち出し袋を準備している家庭も多くなりましたが、もし本当に避難することになった場合、それらで十分なのか不安もあると思います。
今回は、避難所生活で必要になるものや役に立つアイテムについて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
長期避難所生活で必要な物
避難所の開設は原則7日間、ライフラインが回復すれば閉鎖されるのが基本で、安全が確保されれば自宅へ帰ることが前提です。
しかし、被害の度合いによっては、1週間以上避難所で生活せざるを得ない可能性もあるでしょう。
ここでは、長期間避難所で生活する際に必要な物、あると便利な物を紹介します。
プライベートな空間を確保できるもの
国際基準とされるスフィア基準では、プライベート空間一人あたり3.5㎡以上が望ましいとされています。
これは2畳程度の広さで、家族4人であれば8畳程度のスペースが必要です。
しかし現実ではそこまでスペースが取れないでしょう。
となれば、人目を遮る間仕切りなどは必須になります。
内閣府の避難所運営マニュアルでは間仕切りや目隠しが推奨されています。
備蓄されている間仕切りはダンボール製だったりそこまで大きいものではなかったりするため、自分で準備できるようなら簡易テントなども準備しておくのがおすすめです。
自治体ごとに避難所運営マニュアルがあるので、テントや仕切りの持ち込みが可能か確認しておきましょう。
エアーマットレスやアイマスクなど
長期間避難所で生活するならば、しっかり休息が取れるようエアーマットレスやアイマスクなどを準備しておくのがおすすめです。
その他、キャンプ用のコットなど、硬い床に直接寝ころばなくて良いものがいいでしょう。
ダンボールベッドもありますが、十分な弾力はありませんので、エアーマットレスなどはある方が便利です。
キャンプが趣味の方は、キャンプ用品を避難所生活の際に使用することを想定しておくといいかもしれませんね。
貴重品を常に持ち歩けるバッグ
一時的な避難であれば、貴重品を入れた大きなバッグを持ちながら移動するのも我慢できますが、長期間になると面倒にもなります。
財布やスマホなど、最低限の貴重品が入るぐらいの小さなボディバッグやサコッシュがあると便利です。
睡眠時にも付けたまま寝ることを想定して、小さめのものがおすすめです。
避難所生活では簡易テントがおすすめ
避難所生活で最も気になるのが人目ではないでしょうか。
人目を避けるためにおすすめのアイテムが簡易テントです。
簡易テントでプライベート空間を確保
避難所生活で最も気になる点といえば、プライバシーの確保が難しいところではないでしょうか?
近年では、間仕切りにもなるダンボールベッドなども導入されていますが、どの避難所にも備蓄されているとは言えません。
そんなときに重宝するのが、組み立てが簡単で、持ち運びやすい簡易テントです。
公園の休憩などで使用するような、2~3人用ぐらいポップアップテントが使いやすくておすすめです。
しっかりしたキャンプ用テントはおすすめしない
簡易テントより、しっかりしたキャンプ用テントの方が良さそうですが、あまりおすすめはしません。
避難所の中では十分なスペースが確保できず、テントが張れない可能性が高いこと。
避難所の外で張るにしても、まずしっかりした地面があるかを確認しなければならないこと。
重量、大きさから持ち運びが大変であることが主な理由です。
避難所内で使用することを考えると、簡易テントがおすすめです。
避難所によってはテント不可であることも・・・
避難所の規模、避難者の数などによっては、簡易テントやポップアップテントであっても不可とされることもあります。
最初の避難では、非常用持ち出し袋ぐらいの手荷物で避難者も多いことが予想されるため、テントの設営は難しいでしょう。
時間を置き、長期的に避難所での生活をすることになりそうだ、という段階で、スタッフに確認しましょう。
自治体が策定している避難所運営マニュアルに、持ち込み可・不可についての記載もありますので、自分の自治体の避難所運営マニュアルを確認しておくのもいいでしょう。
ウェブ上で公開されていない場合も、防災対策関連の担当課に問い合わせると見せてもらえる場合があります。
まとめ
今回は、避難所で必要になるものやあると便利な物について紹介しました。
常に他人が横にいるという状況は、想像以上にストレスが溜まることでもあります。
どんな人でも人目を気にしない時間というのは、精神面からも必要なものです。
長期間避難所生活をするなら、プライベート空間が確保できるものを用意しておくのがいいでしょう。
できるだけ日常に近い生活を送るのが一番ですので、できる範囲で準備をしておきましょう。
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