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【2025年防災の日】防災の日の由来は？なぜ9月1日？

9月1日は「防災の日」、8月30日から9月5日を「防災週間」です。

このタイミングに合わせて、各自治体や民間企業では、避難訓練や防災計画の見直し、各家庭でも防災用品の点検を行っている方も多いことでしょう。

そもそも、なぜ防災の日が9月1日と制定されたかをご存じでしょうか？

また、防災週間はいつからあるのかも気になりますよね。

今回は、防災の日の由来や「防災の日」「防災週間」がいつできたのかを詳しく解説していきます。

防災の日は、1923年（大正12年）9月1日の関東大震災にちなんで、1960年（昭和35年）6月17日に制定されました。

当時の目的は、公官庁や国民が自然災害に対しての知識を持ち、実際に被災した場合に対処できるよう準備するためです。

そのために、防災の日を中心として、防災に対する知見を普及や防災訓練を始めとした防災の日にふさわしい行事を実施することとしました。

その後、1982年（昭和57年）5月11日に9月1日を含む1週間を「防災週間」に制定。

これ以前は、被災した場合の心構えと対処に焦点が当てられていましたが、1982年の制定からは「備え」「防災」「減災」についても言及されるようになります。

発災後の被害を最小限に食い止めるために、訓練や広報を通して官民一体となって防災、減災に取り組むことが明言されました。

さらに、防災週間には、防災講演会や展示会、訓練実施などに加え、防災功労者の表彰など防災に関連する行事を、地方公共団体や関係団体とともに、全国的に実施することも決定しています。

防災の日が9月1日に制定されたのは、関東大震災の被害が甚大であったという理由もありますが、それ以外にももちろん理由があります。

ここでは、9月1日に決まった理由について解説していきます。

9月に発生した台風の被害を一部抜粋し、表にまとめました。

古くから9月は台風の上陸数が多い月でもあり、伊勢湾台風を始めとした甚大な被害をもたらした台風が多く発生した月でもあります。

こうした被害を少しでも抑えられるよう、市民が自ら災害に対する備えを促す意味もあります。

実際に、防災の日が制定されたあたりから徐々に死者・行方不明者は減り、死者・行方不明者が数百名規模の被害は出ていません。

救助体制の強化、救助資器材の高性能化ももちろんあるでしょうが、防災の日をきっかけとして災害に対して備えることを呼び掛けた結果が、少しずつでも実っているということでしょう。

農家の「厄日」「忌日」	・八朔：旧暦8/1。現在の8/25頃～9/23頃のこと・二百十日：雑節。立春（2/4頃）から210日目を指す。9/1頃。・二百二十日：雑節。立春（2/4頃）から220日目を指す。9/11頃。
大型台風の特異日	9/17と9/26

農家の厄日・忌日と台風の特異日を上記にまとめました。

8月25日～9月23日頃、9月1日頃、9月11日頃は台風の上陸が多く、農作物への被害が多かった日として「農家の厄日・忌日」と言われていました。

大型台風の特異日とは、「他の日と比較して台風の上陸が偶然と思えないほどに高い確率で起こる日」のことを指します。

台風の特異日は9月17日と26日で、前述したように、伊勢湾台風などの大きな被害があった台風もこの特異日に上陸しています。

こういった理由からも、防災の日は9月1日、防災週間は8月30日から9月5日として、台風などの災害への備えについて意識を向けたかったのではないかと推測できますね。

今回は、2025年防災の日やその由来について紹介しました。

関東大震災という大きな災害の他、古くから伝わる忌日や台風の特異日があるという点から、9月1日が選ばれています。

防災の日には、備蓄や避難経路の確認の他、こうした過去の被害を顧みてみるのも、今後の防災意識の向上に役立つと思います。

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