消防・防災情報
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防災バッグ(非常持出袋)の管理方法【保管場所編】
はじめに
近年、地震だけでなく、豪雨災害や豪雪被害などの頻発により、防災バッグの注目が増しています。
いざという時に持ち出せるように準備しておくものですが、意外と置く場所に悩むもの。どんな場所に置くのが最適なのでしょうか?
今回は、防災バッグの管理方法についてご紹介します。
防災バッグ(非常持出袋)の保管場所
防災バッグの保管場所の基本は「すぐに持ち出せる場所」です。
また、非常時にはいつもは当たり前にできることができなかったり、忘れるはずがないと思っていることも忘れてしまったりすることがあります。防災バッグは目に入りやすい場所がおすすめです。
それを踏まえて、どんな場所に、どうやって保管するのがいいかを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
玄関
避難経路としてほとんどの人は玄関から脱出すると思います。靴を履いて逃げることも考えれば、玄関に置いておくのが一番取り出しやすいかと思います。
納戸やシューズクローゼットがある場合は、家族全員が取り出しやすい場所、かつ自分の防災バッグがわかるように明示して置いておきます。
納戸やシューズクローゼットがない場合、
・下駄箱の下段の棚板を外してスペースを作る
・玄関から一番近い部屋の入り口付近に置いておく
などの対策が必要かと思います。
最近では玄関扉に磁石でくっつけられる防災バッグも販売されていますので、そちらを購入するのも一つの手でしょう。
リビング・キッチン
1日のうち、過ごす時間が多い場所に置いておくのも有効です。
リビングはある程度広さがあり保管しやすいですし、家族が一番長く過ごすであろう場所です。
キッチンもリビングに近く、一日のうち何度も出入りする場所ですので置く場所としても優秀です。
さらに、リビングやキッチンに置いておくとローリングストックの管理がしやすいため、普通のレトルトなどを入れている方にはおすすめです。
寝室
夜間は寝室で管理するのもおすすめです。
子どもが大きくなると個室になる家庭も多いでしょうし、寝室に置いておけば起きてすぐバッグを持って避難準備をすることができます。
その一方で、昼間はわざわざ取りに行かないといけなくなる可能性もあります。玄関とは反対側であったり、二階に寝室がある場合は、寝る時以外は別の場所での保管を考える方が安全性は高くなります。
職場にもあると安心
仕事中に被災すると必ずといっていいほど発生するのが帰宅困難者です。
都心部では「帰宅困難者に対する条例」が制定されており、災害発生時にすぐに帰宅することは控えることが推奨されています。
これは、救助活動の妨げや帰宅困難者があふれることによる群衆雪崩の予防、余震による二次災害のおそれがあるためで、72時間、およそ3日間が目安です。
企業でももちろんそれに合わせた備蓄が用意されていると思いますが、水とチョコレートやようかんなどのすぐ食べられる非常食、ラジオやアルミブランケットなど、簡単なものでもいいので自身でも準備しておくと安心です。
床下収納やすぐに取り出せない高い場所はNG
防災バッグは非常時にしか使わないのに、玄関などの取り出しやすい場所に置くことが求められます。はっきり言って収納を圧迫して邪魔ですよね。
つい、使用頻度が低いものを入れている床下収納や高い場所に置いてしまいがちです。
しかし、緊急時に目に入りやすいところにないと防災バッグの存在を忘れてしまうこともあります。ですので、できる限りわかりやすい場所、目線より下の位置の目に入りやすい場所が好ましいです。
備蓄品と分けて保管する
防災バッグに「あったら便利なもの」をたくさん入れて、できる限り快適に過ごしたいと思っている人もいると思います。それは決して悪いことではありませんし、災害時にいつも通りの生活ができることは、ストレスの軽減にも大いに役立ちます。
しかし、その結果防災バッグが重くなることも。バッグが重いと速やかに避難できませんし体力も削られていきます。体力がなくなると病気をしやすくなりますし、何かと不便が起こりやすくなりますので、無理は禁物です。
防災バッグに入らないもの、入れられないものは「備蓄品」として準備をしておきましょう。
備蓄品とは
備蓄品は、1週間分の水、食料、その他必要なものを保管しておきます。
防災バッグに入れられなかったものも、備蓄として置いておけばいざという時に使うことができます。
防災バッグに入れられない、でも必要になりそうなものといえば日用品が多くなりますので、ローリングストックで管理するのがおすすめです。
備蓄品の保管場所は?
備蓄品は、分散させて保管するのが基本です。
もし、建物が倒壊したり家具が倒れてきたりして部屋に入れなくなっても、どれかは確実に取り出せるようにするためです。
保管する場所は、
・玄関
・キッチン
・リビング
・寝室
・押し入れ、クローゼット
・ガレージ
・ベランダ
・車庫
・車内
などがあります。
マンションは、地震だけでなく火災などでもベランダが避難経路になりますので置く場所には注意してください。
水や火を使わず食べられるもの、携帯トイレなどは分散して備蓄し、カセットコンロや鍋など、1つで十分なものは、取り出せる可能性が高そうな場所にまとめておくといいでしょう。
備蓄として保管する日用品はローリングストックがおすすめではありますが、分散すると管理が大変ですのである程度まとめておいてもいいかと思います。
管理が大変だと、つい中身の見直しがおろそかになっていざという時に使えない状態だったということもあります。
日用品のなかでも、必ずないと困るものは分散して、あると便利というものはまとめておくのが管理の面では便利で続けやすいと思います。
まとめ
今回は、防災バッグの管理方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
せっかく防災バッグを準備していても、いざという時に持ち出せなければ意味がありません。どこに置いておくかは重要なポイントになります。
防災バッグと一緒に備蓄品の準備もすれば、もしもの時も安心ですね。
この記事を参考に、ぜひ家族で話し合って、みんなが使いやすく管理しやすい場所を選んでください。
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