消防・防災情報

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増加する豪雨災害!対策のポイントを押さえて早めの備えを!

増加する豪雨災害!対策のポイントを押さえて早めの備えを!

はじめに

2000年代に入ってから台風や豪雨などによる甚大な被害が相次いでおり、それに伴って、特別警報の運用や警戒レベルの変更などの対策が講じられています。
こういったものを最大限に活用するために大切なのは、日頃から災害に対して「自分で備える」ことです。
6月から10月はゲリラ豪雨に要注意な季節になりますし、今後のためにもしっかり対策を取っておきましょう。

豪雨対策のポイント

豪雨対策は、災害情報が入ったときに対処するものと、日常的にできることがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。

台風や大雨の情報が入ったらすること

近年では、台風や大雨の情報も早く正確なものが発信されています。その情報を基に、しっかり対策を取っておきましょう。

1.窓や雨戸の確認、補強
2.排水溝等の水はけの確認
3.外にあるものは家の中、もしくは固定
4.生活用水の確保
5.カーテン、ブラインドは下ろす

①窓や雨戸の確認、補強

窓に飛散防止フィルムを貼ったり、雨戸がしっかり閉まるかなど、確認や補強をしておきましょう。
養生テープなどでの補強は意味がないという声もありますが、ガラスが割れた際の飛散防止には一定の効果が見込めます。
飛散防止フィルムがなかった場合は養生テープを「米」の字に貼ったり、段ボールを当てがってから養生テープを貼ってもいいでしょう。

②排水溝等の水はけの確認

水はけが悪いと浸水の原因にもなります。
水がしっかり流れているか確認をして、つまりそうな部分があれば掃除をしておきましょう。

③外にあるものは家の中、もしくは固定

風で飛ばされそうなものは家の中や倉庫の中などに入れます。
物干し台など、重さがあり家の中に入れられないものは、寝かせたり家の柱などに固定しましょう。

④生活用水の確保

断水や停電に備えて、飲料水とは別に生活用水の確保をしておきましょう。洗濯物やトイレ(使用可能な場合)などに使うため、入浴後のお風呂の水を置いておけば十分です。
シャワーしかない場合などは、シンクやバケツ、段ボールにゴミ袋を二重に被せた簡易バケツなどに生活用水を確保しておきましょう。

⑤カーテン、ブラインドは下ろす

風が強いことが予想される場合、飛来物や風圧で窓ガラスが割れるかもしれません。ガラスの破片が飛び散るの防ぐため、カーテンやブラインドは下ろしておきます。

日常的にできること

豪雨対策として日常的にできることは次の5つです。

1.非常用日(防災バッグ)、備蓄用品の準備
2.避難場所と避難経路の確認
3.家族との連絡方法の確認
4.排水溝等の掃除
5.ハザードマップでリスクを把握

①非常用品(防災バッグ)、備蓄用品の準備

持ち出し用の防災バッグや備蓄用品を準備しておきましょう。
豪雨災害の避難の際は、水の中を歩く可能性も考慮して両手が空く状態が望ましいので、防災バッグはリュックタイプのものがおすすめです。
備蓄用品はローリングストックで確保しておくと無駄が少なくなります。
防災バッグの中身についてはこちらも参考にしてみてください。

防災バッグ(非常持出袋)の作り方【カバンの内容物編】

②避難場所と避難経路の確認

冠水時の避難では足元が見えないため、側溝や外れたマンホールに落ちたり、クラックで躓いたりする事故も多発します。
避難経路の確認時は、側溝やマンホール、大きなクラックがないかなどもチェックしておきましょう。
避難場所は、最終的な家族の集合場所ですし、携帯等が使えない場合の伝言を残しておくこともあります。各市町村の指定避難所などを参考に、わかりやすい場所に決めましょう。

③家族との連絡方法の確認

災害時には基地局やケーブルの損傷、回線のパンクなどで電話がつながりにくくなることがあります。ですので、家族との連絡方法は通話以外でも考えておくようにしましょう。

・災害伝言ダイヤル「171」、「web171」
・各電話会社の「災害用伝言板」
・アプリなど

④排水溝等の掃除

日頃から排水溝などの掃除をしておくと、台風などの際に慌てて掃除することもなく、またゲリラ豪雨のように突然の大雨の時も安心です。

⑤ハザードマップでリスクを把握

洪水、土砂、高潮、津波のリスクを把握することで、避難のタイミングや経路の選定、防災対策などもしやすくなります。
ハザードマップも随時更新されていきますので、定期的に確認しておきましょう。

垂直避難場所も検討しておく

垂直避難とは、建物などの2階以上の安全が確保できる高さに移動することを言います。
災害発生の際、必ずしも避難所等へ行くことができるとは限りません。
すでに災害が発生し外に出ること自体危険な場合や、見通しが悪くなる時間帯に急激に状況が悪化した場合などは、垂直避難が推奨されます。

自宅で垂直避難を検討する場合は、以下の項目を確認しておきましょう。
①家屋倒壊等氾濫想定区域内に入っていない
②居室は浸水深より高い位置にある
③水が引くまで耐え得る備蓄がある

家屋倒壊等想定区域や水が引くまでの想定時間は市町村のホームページで確認すること
ができます。記載がなければ市町村の地域防災支援担当に問い合わせてください。

まとめ

今回は、豪雨災害についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
災害予測の精度は年々向上していますが、自然災害は完全に防ぐことができません。だからこそ、日頃からの備えと意識が重要です。
豪雨による水土砂災害が起こる前に、一度家族で豪雨災害の対策についてぜひ話し合ってみてください。

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