消防・防災情報
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水防対策は何をすべき?浸水への対策や避難時の服装なども紹介
はじめに
近年、6月~7月の梅雨や秋にかけての台風での水害が増えています。
日本の地形特性上、洪水や氾濫は切っても切り離せないものですので、日頃からの水防対策や自治会での避難訓練なども大切です。
今回は、水防対策について詳しくご紹介していきます。
土のう以外で水防に使える水防用品は?
水防対策と言えば、土のう(土嚢)が広く認知されていますし、水防管理団体が行う水防対策は土のうが使われることが大半です。
しかし、土のうは作るのも大変で、積むにも知識・技術が必要です。ここでは、土のう以外に使える水防の防災用品について紹介していきます。
水のう
水防対策として一番身近な物でできるものと言えば「水のう(水嚢)」です。
下水の逆流防止に効果的で、トイレ、お風呂、キッチン、洗濯機の排水溝に置くことで逆流を抑えることができます。トイレは便器の中に沈めますので、ある程度大きさのあるものにしましょう。
事務所等であれば、手洗い場も忘れずに確認してください。
破れないように重ねたビニール袋に、半分ぐらい水を入れ、口を固くしばると作れます。
水のう単体では重ねたり積んだりするのは難しく、止水効果はそこまで高くないため、出入口に置くときは段ボールに入れてビニールシートを被せた簡易止水壁にして使いましょう。
吸水土のう
水を吸わせると膨らんで、土のうとして使えます。保管・管理も簡単なので、近年、事業所でも置いているところが多くなっている印象です。
性能は、土のうとほぼ同程度です。
止水パネル
L字型の止水板です。「デルタパネル」「ボックスウォール」とも言われます。
水圧を利用して固定するため、置くだけで設置が完了する手軽さが魅力です。止水能力も高いので、店舗等での採用も多いです。
ただ、パネル自体が大きいため、ある程度の広さの保管場所が必要になります。
止水板
支柱として建てた柱の間に板やシートを貼るのが止水板です。
工事が必要になりますが、止水能力は最も高い水防用品ですので、精密機器等がある企業、規模が大きい事業所などでの導入が進んでいます。
【番外編】自分で作る簡易止水板
ドアの幅より長い板で簡易止水板が作れます。
水圧がかかるので、べニア板のような薄いものではなく、ある程度厚みのあるものを使いましょう。
ドアに立てかけ、左右に固定用の重し(土のうなど)を置くだけです。
止水板ではありませんが、土の入ったプランターにブルーシートを被せ、端をプランターの隙間に入れ込んで作ったり、プランターの代わりに水を入れたポリタンク・空き瓶を使ったりするのも効果があります。
水害があった際の避難について
避難するのは雨が強くなる前、浸水などが始まる前が大前提ですが、急激な天候の変化で避難が遅れることもあります。
そんな時は、慌てず、速やかに避難準備を整えましょう。
避難時の服装
避難時の服装のポイントは、以下の3つです。
1.帽子又はヘルメット
2.長袖・長ズボン・軍手
3.運動靴(スニーカー)
避難時は、落下物から頭を守るため帽子かヘルメットを着用するようにしましょう。
防災用品として人数分の折り畳みヘルメットなどを用意しておけると、より安心です。
水害での避難では、漂流物によるけがを防ぐため、長袖・長ズボンがおすすめです。物を動かしたりすることもありますので、手を保護するため軍手も付けましょう。
また、水の中を歩く可能性を考慮して、底の厚みがある運動靴(スニーカー)を履きます。しっかり固定できる紐靴がいいでしょう。長靴は、中に水が入ると重みで歩けなくなるため避けるのが無難です。
ちなみに、胴付長靴(胴長)なら中に水が入らなくていいのでは?と思うかもしれませんが、もし深みにはまった場合に足を上にして浮きやすく、溺れる危険性が高いため避難時には着用しないようにしてください。
避難時の持ち物
避難時の持ち物は最低限にしておきましょう。事前に非常持ち出し袋を準備しておくのが理想です。
1.非常持ち出し袋(リュック)
2.傘もしくは1m程度の棒状のもの
非常持ち出し袋・貴重品は、リュックに入れて持ち出します。ひざ下ぐらいの水深でも、歩くのはかなり困難になってきますので、なるべく両手が使える状態にしておきます。
避難経路は事前に確認しておくのがいいですが、内水氾濫ではマンホールが外れていることもあります。水中の穴や障害物を確認するために、傘や棒を持って足元を確認しながら歩きましょう。
まとめ
今回は、水防対策や浸水があった場合の避難についてご紹介しました。
いざというとき、いつもと同じように冷静な行動がとれる人は少ないです。雨天が続く梅雨から台風の季節にかけては、避難のための事前準備はしっかりしておきましょう。
避難情報などが出たとき、その時は結果的に被害がなかったとしても、次はどうなるかわかりません。「前は大丈夫だったから」、「いつも被害がないから」と過信せず、常に安全を優先した行動をとりましょう。
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