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災害ボランティアについて~必要な持ち物~

災害ボランティアについて~必要な持ち物~

はじめに

災害ボランティアに参加する際に重要なのは、被災地の負担にならないこと、自己完結できるよう準備しておくことです。
今回は、災害ボランティアに向かう際に必要な持ち物とボランティアに参加したときの注意点を解説していきます。
災害ボランティアの参加を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

災害ボランティアに必要な持ち物

災害ボランティアに参加するには自己完結できることが重要ですが、具体的にどういうものを持っていけばいいのか解説していきます。
必要度別に紹介していきますので、持ち物のチェックに活用してみてくださいね。

長袖・長ズボンの着替え

藪や林などに入ることもあるため、長袖長ズボンの着替えを泊数分準備しましょう。
夏場であれば、袖や裾がまくれる余裕がある長袖長ズボンを準備します。
冬場は、現地の気温などを調べて防寒下着を入れましょう。脱ぎ着できる上着もおすすめです。

ヘルメット

必要最低限の安全対策としてヘルメットを持っていきます。
団体参加であれば貸し出しのところもありますので事前に確認しておきましょう。
持参するなら折り畳み式が嵩張らないためおすすめです。

皮手袋・ゴム手袋

作業中の怪我予防に、皮手袋・ゴム手袋を持参しましょう。軍手は怪我の予防にはなり得ないのでNGです。
業務用や防災用のしっかりした厚手の手袋を準備してください。

防塵マスク・不織布マスク

作業中、粉塵が舞うことが予想されますので、しっかり防護できる防塵マスクを持っていきましょう。
防塵マスクはかなり密閉性も高く、夏場はかなり呼吸が辛くなりますので、適度に休憩を入れることを忘れないでください。
集合場所や避難所では、感染症予防の観点から必ず不織布マスクを着けましょう。
感染症を広めない、もらわないことが、被災地での活動では大切です。

防塵ゴーグル

活動内容ががれき処理や泥出しだと、乾いた泥などが舞うことが予想されます。
眼部分をしっかり保護できる防塵ゴーグルを準備しておきましょう。

安全靴・踏み抜き防止インソール

釘やガラスなどが散乱しているため、安全靴を準備しましょう。
安全靴の準備ができない人は、踏み抜き防止インソールが安価で手に入りやすくおすすめです。
水害へのボランティアの場合は、長靴を準備しておくと汚れを気にせず作業できるかと思います。
安全靴や踏み抜き防止インソールは、団体での参加なら貸与されることがあります。

レインコート

雨天に備えてレインコートも必要です。
体に合わせたサイズの上下が分かれたセパレートタイプがおすすめです。
コートタイプやポンチョタイプは、がれき等に引っ掛ける可能性が高いためNGです。

食料

災害ボランティアでは、原則食事は準備されないため、泊数分の食料を持っていきましょう。
現地で手に入ることもありますが、基本的に被災者のためにも持参するのがルールとされています。
その他、活動中の休憩時に食べられるような軽食を準備しておきましょう。
・塩飴、塩タブレット
・ブロックタイプの栄養補助食品(カロリーメイトなど)

常備薬

いつも使っている薬は必ず持参しておきましょう。
被災地でも医師の診察は受けられますが、スムーズに受診できるわけではありませんし、医薬品が不足しているとなかなか薬がもらえないこともあります。

ただ、薬が必要なくらい体調を崩している場合は感染症の可能性がありますので、必ず現地の医師の診察を受けるようにしてください。

衛生用品

アルコールシート、ボディシート、生理用品、テーピングなどの衛生用品を必要分準備しておきましょう。
参加するボランティアの地域によっては、お風呂に入れない可能性もあります。
その場合は、水のいらないシャンプーも持っていきましょう。

工具

作業内容確認し、必要であれば工具を持っていきましょう。
これはなくても問題ありませんが、簡単なドライバーやペンチなどがあると作業がはかどることがあります。

災害ボランティアで注意すべき2つのポイント

災害ボランティアに参加する上で注意しておくべき2つのポイントをご紹介します。
自身のためにも被災者のためにも重要なこともありますので、ぜひチェックしてみてください。

すぐに使用するものはリュック、ウエストポーチがおすすめ

現場で使用する予定のものはリュックに入れて持ち歩きましょう。
貴重品、筆記用具、アメなどの軽食、ティッシュやタオル、ボランティア保険加入証などはウエストポーチに入れておくと便利です。

感染症予防を万全に!予防接種も受けていく

被災地へのボランティアに参加した人のうち、約4割が体調不良になったことがあるという報告があります。
特に、麻疹、風しん、水痘は予防接種が完了しているか、母子手帳などの履歴を確認しておきましょう。

その他、胃腸炎(ノロウイルス)、おたふくかぜ、レプトスピラ症(水、粉塵から経口・経皮感染)、レジオネラ症(水、粉塵から経口感染)などのリスクがあります。
手指の消毒やマスクの着用、体調管理を怠らないようにしましょう。

まとめ

今回は、災害ボランティアに行く際の持ち物や注意点についてご紹介しました。
持ち物は多すぎても少なすぎても活動がしにくくなります。適切なものを適切な量、持っていくことが重要です。
また、感染症への対策も必須です。自分と被災者双方のために、必ず対策を取ってから参加しましょう。
災害ボランティアに参加する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

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