消防・防災情報

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消火器の種類にはどんなものがあるの?

消火器の種類にはどんなものがあるの?

消火器は最もなじみ深い消防設備

消火器はあらゆる建物に設置しており、消防設備の中で最も馴染みのあるものです。
学校や職場などの防災訓練でも訓練用の水消火器を使用しての訓練が実施されるケースが多く、一度や二度は扱ったことのある方も多いと思います。
消火器を扱った事がない方でも、その存在自体は知らない人はいないでしょう。

その定着したイメージ通り、建物火災の際は初期消火の第一人者として重要な役割を果たします。
消火器を使用しての初期消火をいかに素早く迅速に行えたかで、火災延焼の損害率も大きく変わります。
そんな消火器ですが、設置現場や役割により薬剤の種類が違い、様々な種類のものがあります。

消火器の種類は様々です

一口に消火器と言っても様々な種類があり、本来は各用途で適正な消火薬剤や消火ガスを使用するため細分化されています。
また、一般住宅用と防火対象物用でも分けられ、一般住宅用の消火器は防火対象物では使用することが出来ません。では、各消火器の外観と特性を紹介していきます。

一般住宅用消火器

内容薬剤が1㎏以下で、ホースがないものが多いです。
あらゆる種類の火災にも応用が利き、また人体に無害なABC粉末や強化液薬剤が使用されています。これら薬剤は一般住宅のみならず、防火対象物でも主流となって採用・設置されております。
また、大変軽量なため女性や高齢者でも扱いやすくなっています。

しかし、薬剤量が少ない為、大きな建物の消火には適さず、最近では防火対象物への設置は禁止されています。

住宅用消火器は各消火器メーカーの努力により、様々な種類の物が開発されております。
スタンダードな粉末薬剤の消火器はもとより、キッチンの油火災に強い強化液薬剤、火元に投げ込むだけで有効な消火効果が見込まれる投擲型消火具、操作が簡単で暴発も少ないエアゾール式簡易消火具など、種類は多岐に渡ります。

業務用消火器

内容薬剤が1.5kg以上の小型から、消火薬剤が20kg以上の大型の消火器で、手さげ式、据置式、背負い式、車載式の4種類があります。

手さげ式

手に提げてレバーを握って使用する消火器で、最もよく見かけるタイプの消火器です。消火器といえばこの形ではないでしょうか?
イラストやドラマなどでも大体この種類の消火器が描写されています。使い方はまず安全栓を抜き、ホースを火元に向け、レバーを握って薬剤を放出し消火します(「ピン・ポン・パン」という語呂覚えもあります)。
一番ポピュラーなタイプの消火器です。

据置式消火器

容器本体が設置されており、ホースを伸ばして使用するタイプの消火器です。あまり一般的ではなく、見かけることは稀です。

背負い式消火器

文字通り「背中に背負って使用する消火器」です。最近では前述した据置式消火器より希少で、少なくとも筆者は現物を見たことがありません。

車載式消火器

消火器容器に車輪が付き、移動できるようになっている、いわば大型消火器です。
消火器の中では薬剤量が一番多く、大規模な工場や大容量の危険物に対して使用されます。通常サイズの消火器と比べて消火の能力単位が高く、また条件によってはその能力単位の高さから車載式消火器を設置することによって、その建物に必要な消火器の能力単位を減らせるというメリットもあります。
見た目は大がかりですが消火器に分類されるので、栓を抜いてホースを火元に向け、レバーを握って消火の手順は同じです。

自動車用消火器

一般住宅、防火対象物、危険物用とは別に、「自動車用消火器」というものがあります。
これは、危険物運搬車や大型バス等に搭載する消火器で、見た目も消火器の消火能力を表す能力単位も普通の消火器と変わりません。そのような理由から、一般消火器を無理やり車両に固定して走行しているケースもあります。
しかし、一般消火器を車に搭載することは違反行為になります。

なぜ車両に一般消火器を設置してはいけないのか?

その理由は「車両が走るときに発生する振動」です。
実は自動車用消火器のキャップの締付部には、振動のショックを和らげるためのパッキンが装着されており、締付部分への負担を少なくするよう設計されています。
また。その他の重要な箇所も振動を軽減する処置が施されています。

一般消火器は振動は想定していないので、長年車両に乗せて振動を与え続けると、キャップの締付部が緩み、重大な事故に繋がる可能性があります。
消火器本来の国家検定に加え、車両振動の耐圧の検定にも合格しないといけないため、自動車用消火器は市場に出るまでに工程が多く、従って一般消火器と比べ料金も倍近くになっています。

まとめ

様々な環境や想定火災の特性や状況に対応し、消火器も日々進化を続けています。
特に家庭用消火器の進化は目を見張るものがあり、より誰でも手軽に、かつカジュアルに使用できるように使用のハードルも下がっています。

前提として、「火事を発生させないこと」が大切ですが、いざという時のために自身でアンテナを張り、手軽に扱えそうな消火器をキッチンに一つ備えておくと良いでしょう。
防災は小さな一歩から。その一歩の足がかりとして、まずは簡易消火器の携帯から始めてみるといいかもしれません。

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