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防災バッグ(非常持出袋)の作り方【カバンの選び方編】

防災バッグ(非常持出袋)の作り方【カバンの選び方編】

はじめに

もしもの時の備えとして、広く認知されている非常持出袋、通称「防災バッグ」ですが、皆さんは準備していますか?
すでにセットとして販売されているものは、必要なものをチェックしパッキングする手間も省けますし、とても便利ですよね。しかし、使うかわからないものに安くないお金をかけるのは嫌、と考える人もいるでしょう。
そんな時は、自分で防災バッグを作ってみてはいかがでしょうか?
今回は、防災バッグを作る際のカバンの選び方についてご紹介していきたいと思います。

防災バッグ(非常持出袋)の選び方

防災バッグ(非常持出袋)を作るとき、選ぶカバンは基本的になんでもOKです。
しかし、避難時に持ち出すことを考慮すると、両手が空いている方が安全を確保しやすい点と、移動時の支障になりにくい点から、リュックタイプを選ぶのがおすすめです。
実際、非常持出袋や防災バッグとして販売されているものは、リュックタイプのものが多いです。

斜め掛けタイプは、必要なものを取り出しやすい反面、移動時に体の前に来ると動きの妨げになったり、何かの拍子に首に引っかかり首が締まる可能性もあります。

トートバッグタイプは、収納力や取り出しやすさが利点ではありますが、両手が空きにくいことと、肩からずり落ちやすいことから、避難中の行動に支障が出る可能性があります。
自分で作るからこそ好きなカバンを選べますが、避難時のことも考慮した形のものを選ぶと安心です。
カバンの大きさは、自分の体格に合ったものを選びましょう。

・男性・・・15㎏前後、40ℓ程度
・女性・・・10㎏前後、30ℓ程度
・子ども・・・15ℓ前後、3㎏前後を目安に体格に合わせて調整

男性なら、ある程度大きさと重さがあっても持ち運べると思いますが、細身の女性や子どもだと同じような重さになると負担が大きくなります。
また、一人で歩けない子どもを連れて避難する場合、子どもの体重も併せて考慮しなければならないので、さらに重量を軽くしておく必要があります。

子ども用のカバンを選ぶ際は、子どもの身長と肩幅を考慮しましょう。
肩幅からはみ出さない幅がベストです。リュックはチェストベルトがあると安定するのでおすすめです。

カバンを選ぶ際のポイント

カバンを選ぶ際の注目ポイントは①防水仕様通気性のいいもの機能性の3つです。

①防水仕様

雨が降って中身が浸水しないように防水仕様のものがおすすめです。
また、それぞれのパーツもしっかり防水処理が施してあり、チャックなどの縫製部分からの浸水対策も取られているものがベストです。
撥水仕様でも構いませんが、雨が強いと浸水するかもしれませんので、カバーや被せるためのビニール袋を用意しておくと安心です。

②通気性のいいもの

どれくらい背負っているかわからないのと夏場だと汗をかくので、ある程度背面の湿度を逃がしてくれるものが最適です。背部分がメッシュ加工になっていたり、凹凸がついて湿気が逃げやすくなっているデザインがいいと思います。
特に子どもの場合、大人より汗をかきやすいため、通気性の良い素材を使っているものがおすすめです。

③機能性

販売されている防災バッグの中には、リュック・トート・キャリーケースと3タイプの使い方ができるものもあります。

・足元が悪くない
・避難経路が平坦な道
・子どもも自分で歩ける
・自分一人で避難する

上記のような場合は、キャリーバッグとして使うことも可能でしょうし、体力に自信がない方にはおすすめです。
キャリー付きのバッグはおもに登山用品や機内持ち込み用のキャリーバッグとして販売されているので、気になる方は一度チェックしてみてもいいでしょう。
ただし、キャリーバッグとして運べても、リュックやトートとして使う時に重くて持てないということにならないように、内容物の重量には注意してください。
カバンを下ろさなくても中身が取り出せるものや、仕切りなどがついているものなどもおすすめです。
内容物と見比べて、使いやすいものを選んでください。
あとは、カバンに反射板がついているものがいいでしょう。反射板がなければ自分で後からつけてもOKです。

防災バッグは家族の人数分の準備を

防災バッグは「一家にひとつ」ではなく、家族の人数分用意するのが理想です。
防災バッグの中身は、すぐに避難場所に移動するために「とりあえず持ち出す最低限のもの」だと意識しておきましょう。
それぞれ必要となるものも少しずつ異なってくるので、一つにまとめると重くなりすぎますし、家族全員がそろっているという確証はありません。迅速に避難するためにも、家族それぞれに自分専用の防災バッグを作っておきましょう。

まとめ

今回は、防災バッグを作るときのカバンの選び方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
一家に一つ、防災バッグがあると安心だと思っていると、いざ避難する時に重たくて持てない、必要な物資がないということにもなりかねません。家族それぞれにピッタリの防災バッグを作ることで不足は少なくなり、安心感も生まれます。
防災バッグづくりはまずカバン選びから。
この記事を参考に、ぜひぴったりのカバンを選んでくださいね。

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